みなさんこんには、先日のクラシコが行われる日のことです。私は何を隠そう、大のサッカー好きです。しかし、実はWOWOWに加入していないふとどき者でした。ところが、突然!優勝を左右するクラシコを無性に、、、、観た~い、観たい、観たいっ!と思ってしまったのです。それも突然ですよ。
それで、急いで営業時間終了間際ギリギリにWOWOWへ連絡しました。「これで楽しめるぞ」と思った瞬間「この連絡では対応できないですよ」(ガ~ン!)・・と。既に営業終了しているケーブルテレビ経由でなければ見られない状況でした。(再びガ~ン!)諦めかけたそのときっ、神の声がっ!「どうしてもその試合を観たいのですね、なんとかしましょう!!」。数秒の内に天国と地獄を味わった心境でした。
なんと、業務外の対応に加え、15日間の無料視聴サービスまで付加してくれたのです。しかも迅速かつ丁寧に!これが本当のサービスだなぁと感じました。(WOWOW様ありがとうございます。)そして、その夜ひとり盛り上がったことはいうまでもありません・・・が・・Zzzッ~!んっ? 誰かっ~!!後半の試合内容を教えてください。
さて、今回はプロフェッショナルレフェリー2年目の飯田審判員からのコラムです。
~第4の審判員~
国際審判員2年目の飯田です。第4審判員について、国内と海外の試合で任務は変わりませんが、仕事の量がかなり違います。
海外の試合では、試合開始の90分前にマッチコミッショナーとともに、両チームの控室に行って、IDチェックや用具チェック、ジャージーチェックを行います。特にIDチェックは、中東の国々の競技者の場合、名前が長いのでチェックするのがとても大変です。また、マッチコミッショナーによっては、ジャージーのメーカーロゴやスポンサーネーム、大会ロゴがどのようにマーキングされているか1枚1枚厳しくチェックを要求されることがあります。
ただ、今までの経験では、どのチームもとても協力的で、時に「今日はPKを2本取ってくれ」等のジョークを言ったりしてきます。また、チームによっては、更衣室の中にお祈りのスペースがあったり、陽気な音楽が流れていたりと控室も国やチームによって様々です。
その後は、交代用紙を準備したり、使用するすべてのボールを第2条の要件に確実に適合させたりします。特にFIFAの試合では、ボールの検定印が「FIFA承認」なのか「FIFA基準」なのか「国際試合ボール基準」なのか報告書に記載しなければならないので、チェックしておく必要があります。
ウォーミングアップを第4の審判員が行うことはありませんが、フィールドに行き、両チームのウォーミングアップを確認します。リストにない者がフィールドに入っていないかなどをチェックします。特にウォーミングアップ終了時には、ホイッスルを吹いて、両チームにフィールドアウトを強く促します。また、その際にゴールネット等の用具を再チェックし、もし、何か不備があればこの際に修正します。国際試合は、キックオフ時刻を守ることを厳しく要求されているので、このように事前にチェックすることにより、キックオフ時刻を守ることができるのです。
入場時や試合中に行うことは、大差はありませんが、国内のように記録員の方はいませんから、「時間・得点者・警告者・退場者・理由など」をすべて第4の審判員が記録しなければなりません。
そして、試合後が最も忙しくなります。国内では、審判報告書は主審が記載しますが、海外ではすべて第4の審判員が記載しなければなりません。もちろん英語です。特にレッドカードが出た時は、国内の審判報告書と同じく、事実を文章にして提出しなければなりません。私も一度だけこの報告書を記載したのですが、大学受験以来の英作文で完成させるまでに1時間近くかかりました。
さて、私が第4の審判員として大切なことは以下の2点だと思います。
① 主審や副審が試合に集中できる環境を整えること
② 万が一、主審や副審が任務を続行できなくなった時に備えて、準備をしておくこと
要は、主審や副審が第4の審判員でもできることに気を遣わなくてよいようにするということです。逆に主審からの視点として、「今日の第4の審判員は、何でも任せられるな」と思えば、試合により集中できると思いますが、「今日の第4の審判員は、大丈夫かな~」と思うとフィールド外にも気を遣わなくてはいけなくなってしまいます。また、主審や副審の性格にも応じて、審判控室の雰囲気作りも大切だと思います。
また、当然ですが、フィジカルの準備と試合の状況を主審と同じように感じておく必要があると思います。例えば、「誰と誰がマッチアップしている」とか、「この競技者は、次に繰り返しでイエローカードを示すべきだ」等を感じておく必要があると思います。
第4の審判員についての少しでもヒントになったでしょうか。あくまでも主審を援助することが求められています。第4の審判員の適切な援助で、主審が、良いゲームコントロールをし、競技者が納得できる試合となる。そんな試合が増えて日本サッカーが向上していくように、これからも一緒に頑張ってきましょう!!
以上
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みなさんこんには、私は最近「だし」にはまっています。そのだしで味噌汁を作ると、それだけで何杯もご飯が食べられるほど、大変美味しいだしです。さて、かつおだしをとるとき、いったいどのくらいの量の削り節を使うか知っていますか?かつお節のみで作る「かつおだし」の場合で、4~5%くらいの濃度が一般的のようです。ところが、江戸前期では30%くらいと現在の10倍の濃度だったようです。江戸後期で15%程、明治時代に入ると6~12%程となり、昭和初期では8.3~12.5%程と、時代とともにかつおだしの濃度はどんどん薄くなってきているそうです。その理由には「うま味成分の含まれている加工食品が増え、薄めのだしで満足できるようになったから」とか「戦後、肉食が増える中で脂の味に満足するようになった」などと時代背景と食文化の移り変わりが深く関わっているそうです。
では、今回のコラムは松﨑審判委員長から「ユニフォームの裾だし」についてです。「だし」違いでしたね。ハハッ。
~裾だし禁止の解除~
1863年にThe FAが設立し、現在のサッカーが生まれた。この頃のイングランドのパブリックスクールの絵があって、そこには制服のままフットボール(サッカー)をしている生徒の姿が描かれている。他校や他クラブとの対戦だったら、味方、相手の識別のために何らかのユニフォームを着用していたのだろうか。
競技の運営が制度化され、プロのサッカークラブが登場してくる。その頃の写真を見ると、機動的に動けるようにとズボンはひざのところまでのものになり、相手との接触による擦過傷を防ぐためにストッキングが着用されている。
これが今のサッカーのユニフォームの原型。上からジャージー(シャツ)。ジャージーとは襟がついているもの。シャツは襟がついていないもの。どちらも着用することができる。真ん中がショーツ(サッカーパンツ)。GKはトラウザー(ズボン)を穿くことが許されているが、フィールドプレーヤーはショーツのみ。そして、ストッキング(ソックス)。
素材の革新、服飾感覚の変化により、現在のカラフル、ファッショナブルな、そして、軽さや、汗の付着感少ないものになっていくが、基本、この上中下のセットは変わらない。
2002年のアフリカネーションズカップ。カメルーン代表が、袖なしのシャツを着用した。しかし、袖なしのシャツはサッカーのシャツではないと国際サッカー評議会は判断。2002年からジャージー(シャツ)には袖がなければならないと競技規則に明記された。夏、暑いので袖をまくってプレーすると審判が“おろして”と言うのは、この理由による。
同じくカメルーン代表、今度はシャツとショーツをワンピースにして2006年のワールドカップ予選に出場した。これもサッカーのユニフォームとしては考えられない。2006年の競技規則に、“競技者が身につけなければならない基本的な用具は、次の個別のものとなる。ジャージー(またはシャツ)、ショーツ……”と明記された。
それでは、シャツの裾は?
日本国内ではこれまで、ユニフォームの「シャツの裾をパンツの中に入れてプレーしなければならない」としてきた。裾が出ていると審判も注意していた。というのも、かつては、ワールドカップでも、大会規定に裾だし禁止とされていたし、競技規則の付属書(追加指示)にもそう書かれていた。
その後これらの規定はなくなり、2006年のワールドカップドイツ大会になるとシャツをだしている選手が多く見られた。「裾だしはOK? 禁止? 一体どちらが正しい?」という意見が寄せられたこともあった。それまでの考え方を踏襲し、2006年に裾だし禁止を改めて徹底を通達した。
しかし、2010年のワールドカップではシャツを出すことが普通のことになっていた。今ではバルセロナのメッシもドルトムントでの香川もシャツの裾だしを気にしていない。シャツの長さも短くなって試合中出てしまうこともあるし、シャツが出ていても特に見苦しさは感じられないようになってきた。
さらにいうのであれば、服飾(ファッション)感覚も変化してきた。日常生活でもポロシャツの裾だしも普通になってきている。“夏は少しでも風通しを良くしたい”という声も聞こえる。
時代とともに考え方が変わってきた。
例えば小学生などで、シャツがあまりに大きく裾にひっかかり転倒も考えられるというのであれば、それは危ない。裾だしは認められない。けれども、見苦しくなく、安全が確保されるということであれば、競技規則上規定されていない以上、審判が言及することではない。この2月末に、“2006年の通達を撤廃した”という通達を出した。
もし裾だしの全面解除にはまだまだコンセンサスを得られないというリーグ(連盟)があるのなら、経過措置を取るなり、そのリーグ(連盟)で裾だし禁止解除を延期することは問題ない。ただ審判が注意することはないので、しっかりとリーグ(連盟)でその措置が生きてくるように対応する必要がある。
ちなみに、競技規則に審判の服装についての規定はない。唯一、“競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン”に“審判員も装身具を身に付けることはできない(時計や試合時間を計測する同様の機器は除く)”とあるだけだ。かつては、フロックコートを着ていたという審判の服装も、今は選手と同じく袖の付いたジャージー(シャツ)、ショーツ、ストッキング。ただ、そこに加えて、審判に限っては、“シャツの裾だしはなし”とお願いしたい。
以上
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皆さんこんにちは、先日、子供を連れて鎌倉に行ってきました。桜はまだ五分咲きの状況だったのですが、「鎌倉まつり」の時期で、鶴岡八幡宮周辺は大混雑でした。小さな子供を連れるにはあまりにも危険だったので、江ノ電に乗って長谷駅まで行き、高徳寺に向かいました。そこで子供が乗りたがったので、少し恥ずかしかったのですが、人力車に乗って神社やお寺を数ヶ所廻って俥夫の方に観光案内をしてもらいました。それぞれにまつわる歴史や逸話を聞きました。建立理由や名前の由来など・・・・・鎌倉の約200近くある神社の全てに歴史があるんだなぁ~と感心させられました。
そういえば、競技規則の理解を深めるにあたって、サッカーの歴史を学ぶことは大切だとよく聞きます。「なぜオフサイドの考え方が現代のように変わってきたかご存知ですか?」
さて、今回のコラムは今シーズンから新たにプロフェッショナルレフェリーに加わった木村審判員です。
~こだわり~
人はそれぞれ自分のこだわりがあると思います。
例えば、部屋のインテリアにこだわることは雰囲気の良い部屋にしたいという目的によるものです。これには一つ一つ気に入ったインテリアにこだわるべきか、もしくは部屋の雰囲気の全体像をイメージしそれに合うようなインテリアにこだわるべきか、二つの選択肢があります。
このような経験があります。あるインテリアを用意した時、その物自体の色、材質や細かな装飾にこだわったつもりでも他の物との兼ね合い、部屋全体の雰囲気に合ったものでなければ使わなくなってしまう。逆に全体像をイメージした上で雰囲気に合うように用意したインテリアは当然部屋に馴染むでしょうし、使い続ける物になるはずです。
洋風の部屋に和風のインテリアがポツンと置いてあっても、きっとそのインテリアだけが浮いて見えてしまい違和感がありますね。たとえそれがどんなに高価で自分がこだわりを持って手に入れた物であっても全体のイメージに合わないと使わないでしょう。大事なことは全体の中でその物がいかに活きるかではないでしょうか。
レフェリーとしてのこだわりについて考えてみます。
レフェリーを始めたばかりの頃は何をして良いか分からず、ただボールを目で追いかけているだけでした。試合を観戦している時、プレーしている時には「これはファウルじゃない?」とか「どうしてそれが見えないのかな?」などと思っていても、実際にフィールドに立つと「どこに動けば良いか、いつ何を見たら良いか」はわからないものです。きっと多くの方がこのような経験があるのではないでしょうか。これはこだわる物すらわからない状態です。その後色々な経験を積み重ねることで自分がレフェリーとして何をすべきかが見えてくるものです。おそらくそのような経験の中で自然に試合の全体像を考えながら自分は何をすべきなのか、が見えてくるのだと思います。そしてレフェリングについて自分なりのこだわりが出てくるものです。
では、レフェリーとして何にこだわるのか?
まずレフェリーをやる上で用意しなければいけない道具がありますね。ユニフォーム、シューズ、笛、カード、トスコインなどなど。これらの道具は人それぞれ自由に選びこだわりを持って用意する物です。これらの物をどのように身につければ自分はレフェリーらしい格好になるか。もしくは格好の良いレフェリーになれるか。きっと自分のレフェリー像に当てはめて用意するものでしょう。試合中のこだわりはどうでしょうか?
細かいことにこだわり過ぎて競技者との間に温度差が出てしまう。誰も気にしていないことにこだわり過ぎて自分だけが浮いてしまう。このような経験ありませんか?
僕にはこのような失敗があります。フリーキックの再開の場所にこだわり過ぎてしまうこと。競技者、お客さんの誰もがそのままプレーを再開して良いと考えている時に「ピピッ、場所が違うのでやり直しです。ここから蹴ってください。」これではプレーが止まってしまいイライラの原因になります。
他には自分が試合をコントロールしなければという思いが強くなり注意することにこだわってしまう場合。ファウルした競技者もされた競技者も相手を傷つける意図はない、不用意な仕方のないファウルだとわかっている。にもかかわらずレフェリーがその現象面だけで判断し悪い行為だと感じてファウルした競技者に強く注意してしまう。これではきっと競技者からは「何もわかっていないレフェリーだな」と思われてしまいます。そのプレーの一連の流れや試合の雰囲気を感じ取れていないがために起きてしまうことです。これらのことはレフェリーが自分だけのこだわりで違和感を生じさせてしまい試合をつまらなくしていることになりますね。
私たちレフェリーはサッカーという競技を構成するうえで重要な立場です。面白いサッカーを作り上げるためにレフェリーに求められるものは多くあります。当然のことながら自分本位のこだわりではなく、試合の全体像をイメージし、その中でどの部分にこだわるべきか、いつこだわるべきかを常に考えなければいけません。試合には流れがあり、その流れをどのように感じていくかということ。そのポイントにこだわることがレフェリーにとって重要なのではないでしょうか?
自分のサッカー観や信念は強さの基です。これがなければ試合は選手任せになってしまいコントロールが難しくなってしまいますね。しかし、そのサッカー観、信念が本当に正しいものなのかということは常に考えなければいけませんし、それと同時にレフェリーに求められているものを感じなければいけません。全体像の中で自分のこだわりはどのように映るのか?強さと柔軟性。この両者を上手く組み合わせられるこだわりを持ちたいものです。
部屋のインテリアは置いて見ると合うか合わないか一目瞭然です。それは部屋の全体像が見えているから。レフェリングも試合の全体像を意識できるようになると何をすべきなのかがきっと見えてきますね。
以上
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皆さんこんにちは、春の風が吹き始めてきた今日この頃ですが、花粉症の方々は大変そうですね。
先日、4歳の娘を連れて「クウェート文化イベント」に立ち寄った際の話ですが、クウェート伝統工芸の木彫りの船(模型)を造っているところで、私がその職人に拙い英語で少し会話をしたら、職人の方が娘に小さな木の船をプレゼントしてくれました。その時、娘は「Thank you」と言ったのです!私が褒めると顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに大喜びしてました。
娘は私たちの会話を聞いて、日本語でないことを理解したのでしょう。娘にとって凄く大きなチャレンジだったと感じました。状況を判断し、自らの意思で英語にチャレンジする実行力に、私は勉強させられた気がしました。(※ちなみに娘は英語教室等には一切通っていません。)
さて、今回は2006年ドイツワールドカップ3位決定戦で副審を務めた廣嶋トップレフェリーインストラクターです。
~オフサイドの見極め~
スピーディーな展開が要求される現代のサッカーでは、主審だけではなく審判チームとしていかにゲームコントロールするかが大切になってきています。つまりそれは、「副審」の任務が増え、その役割は大きくなっているといえます。それでも、副審のプライオリティNo.1はオフサイドの判定です。私が現役の国際副審であった時、FIFA,AFCのトーナメントに何度も参加させていただきましたが、「副審のミスで、攻撃の好機をつぶしてはいけない」「オフサイドではないものにオフサイドの旗をあげてしまうことは、副審が決定的な得点機会の阻止をすることだ」というように、その重要性は常に強調されていました。今回はそのオフサイドの見極めに焦点を絞ってお話をしたいと思います。
・ポジショニング
正確にオフサイドラインをキープするポジショニング。これがとても大切になります。 FIFAやAFCのトーナメントにおけるゲーム翌日の映像を用いた反省会では、判定が正しくても副審のポジショニングが正しくなければそれは「ミス」とみなされます。それぐらいポジショニングは大切なのです。実際に間違ったポジショニングは間違った判定に結び付きます。
皆さん、一度実際に行ってみてください。同一線上に距離を放して2個のコーンを並べて置いてください。そして正しいポジショニング、つまりその同一線上からそのコーンを見れば勿論並んで見える。つまりオンサイドという判定が可能だということです。次に50cmでいいです。ゴールライン方向にポジションをずらしてそのコーンを見てください。奥にあるコーンが手前のコーンよりも少し前にあるように見えると思います。手前をDF、奥をFWとするとオフサイドの判定をしてしまうということです。
しかしながら、タッチラインとの垂直の感覚を持つのはなかなか難しいところです。まずは、時々上記のようなことを時々行い感覚的に身につける必要があるでしょう。また、ゲームの中では、タッチラインを自分の視野の中に少し入るようなポジショニングをとる。センターサークルやペナルティエリアなどのマークを利用してポジションの修正を行うなどが必要になってくると思います。
また、漠然と自分の位置をオフサイドラインに合わせていても正しくポジションにつくことはできません。「自分の体のこの部分でオフサイドラインに合わせる」という基準を自分なりに持っておくことも必要です。私の場合、オフサイドラインとボールを同一視野に入れるために少し左肩を引いてポジションを取っていました。そこで私は自分の右肩がラストセカンドディフェンダーの体の最後尾に来るように合わせてポジションをとっていました。
・動き
できるだけ完全にゴール方向に体を向けて動くことは避けたいと思います。私は「ボールとオフサイドラインの両方を視野に入れたい」ということでバックステップを使うことが多かったですが、これはかなり特殊だと思います。サイドステップ、クロスステップを使って、できるだけ状態はフィールドに正対して動きたいと思います。もし完全にゴールライン方向を向いてスプリントしないとラインについていけない場合でもオフサイドをジャッジする瞬間はフィールドに正対する必要があります。
次に体が上下に動くような移動は避けなければなりません。それは目の位置が上下すれば同然見極めの精度が落ちるからです。できるだけ頭の位置を一定にして移動したいと思います。意識としては重心の位置(高さ)を一定にしながら移動する意識が必要だと思います。サイドステップでの移動も大きなステップで移動するとどうしても上下動が大きな飛び跳ねるようなステップになると思います。できるだけ細かいステップを心がけましょう。またそれは大きなステップを踏んでいると自分の体が空中にある間にラインをあげられたりすると遅れてしまいます。副審の動きは常にリアクションです。細かいステップを踏んでおけばそのリアクションの遅れの幅もできるだけ小さく素早くついていくことが可能になると思います。
・ボールが蹴られた瞬間の見極め
オフサイドか否かを判断するのはこの瞬間です。言い換えれば、正しくポジションを取っていてもこの瞬間を正しくキャッチすることができなければミスにつながるということです。以前あるテレビ番組で、オフサイドの判定ミスの原因として「フラッシュラグ・エフェクト」ということがとりあげられていました。つまり視覚から得た情報を脳で処理するためのタイムラグです。ボールが蹴られたと判断した時には、既にボールはキッカーの足元から離れてしまっている。これがオンサイドをオフサイドと判断してしまう大きな要因であるということのようです。私は現役時代、ほぼ毎日ビデオを見てキッカーが足を踏み込んでボールを蹴る動作を始めたところから、このタイミングでFW、DFがこの位置からこう動いたらオフサイドにはなり得ない」ということを感覚的に自分の体に染み込ませるトレーニングをしていました。それは正にこの「タイムラグ」を埋める作業だったのでしょう。
次に、ボールが蹴られる瞬間を強く意識することが必要です。ボールが蹴られた瞬間に、副審がまだ動いているケースが良く見受けられます。ボールが蹴られたら自分の移動方向を180度変えなくてはいけないのです。つまり、その判断の瞬間には速度を「0」にし、逆方向に移動する準備を始めているはずです。この意識の甘さが、動きの遅れ、そしてオフサイドの見極めの甘さを引き起きしているのです。
いかがですか?少しは参考になることがありましたでしょか?もしそうであれば幸いなことです。
私たちの愛するサッカーが日本の中で「文化」としてしっかり根付くように今後も皆様方のお力添えをお願いします。
以上
●基本的用具上の震災応援メッセージ等の表示について
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皆さんこんにちは、東日本大震災から1年が経ち、各処で追悼の意が示されました。テレビでその様子や、震災直後の映像で悲劇を振り返る内容を見ていましたが、何とも感慨深いものです。サッカー界としては、明るい話題を提供し、日本国全体で元気になりましょう。
特に今年は、ロンドンオリンピック、FIFAU20女子ワールドカップ日本大会、FIFAワールドカップブラジル大会最終予選と盛り沢山です。
さて、今回は松﨑審判委員長からキャプテンについてのコラムです。
~キャプテンの役割~
サッカーやフットサルの試合。試合毎に提出されるスターティングリストには先発の選手名と交代要員の名前が書かれ、キャプテン(主将)に任命された選手のところには印がついています。そして、キャプテンは、キャプテンマークを腕に巻いて試合に参加します。
主審は試合開始前、コイントスのときにキャプテンを呼びます。競技規則には書かれていませんが、コイントスへの参加はキャプテンの任務です。しかし、試合におけるキャプテンの任務。誰もが何となく分かっているのだけれど、しっかりとは把握されていないのではないでしょうか。
不思議なことに、競技規則にキャプテン(主将)の言葉が出てくるのは、ペナルティー戦の進め方の項目の2か所だけ。試合中のキャプテンの役割、任務、責任については、何も明文化されていません。
一方、競技規則の付属書である「競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン」には、このように規定されています。
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● 言葉や行動で異議を示す
(言葉であろうとなかろうと)主審の判定に対して抗議する競技者は異議を示したことで警告されなければならない。チームの“主将”は、競技規則下において、なんら特別な地位や特権を与えられているものではないが、そのチームの行動についてある程度の責任を有している。
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これは、試合中の異議や抗議のことについての規定で、選手(競技者)はキャプテン(主将)であろうとそれは認められないとしています。キャプテンだけは質問できるとか抗議できると説明をよく聞くがそれは誤りです。
と言って、キャプテンは、ただのコイントス要員でないことは言わずもがな。決してそのチームで飛びぬけてうまい選手である必要はありませんが、ピッチ上におけるチームの責任者であり、もしかするとそのチームの精神的牽引車にもなります。チームが好調な時にはそれをさらに盛り上げ、不調な時はそこから立ち直らせます。
チームが、あるいはチームの特定な選手が、相手に対して、また審判員に対して、対立関係ができているなと感じれば、そこを落ち着かせ、プレーに集中できるようにする。そんな“キャプテンシー”のあるキャプテンは心強いですね。
競技規則には規定されていませんが、その役割、任務、責任は、サッカーに関わる人の中でしっかりと共有され、“コモンセンス”として認識されているのです。
FA(イングランド・サッカー協会)はリスペクト・プロジェクトとし、“リスペクト”の推進を行っていますが、その実践方法のひとつに“キャプテンと主審との試合前の打ち合わせ”があります。決して仰々しいものではありませんが、試合前に主審がそれぞれのチームのキャプテンに、各チームの選手がプレーに専念できるような環境を作ること、審判への異議を慎み、相手の挑発にも乗らず(あるいはそんなことをしないようにして)、味方同士、相手、審判に対してもリスペクトの精神を発揮することについてお願いし、それを確認し合うものです。
良い考えだなと思います。コイントスの時に、儀礼的な握手を交わすのでなく、お互い協力し合ってよい試合を作ろう、試合を楽しもうとしっかりと握手をし、簡単にでもリスペクトをお願いする。それを受けて、キャプテンも自分の役割等を確認するのです。
キャプテンであっても競技規則上、抗議、質問する権利は付与されていないと書きましたが、実際は審判に様々な形で選手とコミュニケーションをとるように言っています。もちろん、コミュニケーションはキャプテンだけに限りませんが、チームが落ち着かず、審判の判定にも不満が多く聞かれるようなときには、あえてキャプテンにお願いすることもあります。
また、時と場合を考える必要がありますが、選手の質問(質問であって、抗議ではない)に対して積極的に答えるようにも言っています。審判は機械ではありません。“どうしてファウルなんですか”と聞かれれば、“これこれこうだからファウルとして判定した”と答えることが良いに決まっています。
2011J2リーグ草津・富山戦の後半26分。草津のスローインからのボールが富山の選手に取られて、逆襲となりました。結果コーナーキックで逃れましたが、スローインを行った選手が “どこを見ているんだ”とスローインをしっかり見ていなかった味方選手を叱りました。その味方選手は主審の後方にいたので、主審は自分に対する異議だと感じて、イエローカードを示しました。
警告を受けた選手はびっくりして、草津のキャプテンと一緒に“それは違います。味方の選手に対して言ったのです”と主審に伝えました。事情を把握した主審が警告を取り下げます。と同時に、富山のキャプテンに事情を説明し、理解をしてもらいました。
草津のキャプテンの説明は、異議を示しているように見えないし、決して主審を非難しているように見えません。そして、富山の選手たちもみな納得しました。
審判も自分の勘違いを正したこともよかったし、2人のキャプテンの対応もよかったと思います。こんな風にコミュニケーションがとれて、試合がうまく進められることは素晴らしいことではないでしょうか。
以上